R53 JCW-GP

DME(ECU)チューニング価格

FLASH POINT


FLASH POINT(FP)とは・・・ 当社あるいは代理店でのデータの書き換え作業のことです。

解説

世界限定2000台。その中から日本には僅かに160台が販売された希少車。
ルーフにはそのシリアルがエンボス加工され、リヤには迫力あるウィングが装着。

気になるJCW-GPのエンジン性能。
カタログデーターでは、218ps/7100rpm・25kgm/4800rpm。
当社計測では、228ps/6800rpm・25.2kgm/5100rpm。

Case1 R53SC GP

  • ECU標準
最高馬力228ps/6800rpm
最大トルク25.2kgm/5100rpm

Case2 R53SC GP

  • DME(ECU)チューニング
最高馬力245ps/7200Rpm
最大トルク26.2kgm/5300rpm

ほぼ、カタログ数値に近い実測データーとなりました。
JCW-GPのプログラムはR53の標準と比べると、スロットル/パーシャル・全開共に、点火時期は遅角気味で、想像よりは大人しい仕様に設定されています。

また、エアクリーナーの工夫も面白く、吸入抵抗を減らし、パワーアップに効果的な形状をしています。

WEBのGP紹介では“その閃光のような加速は、驚きのあまり瞬きをしている間に地平線の彼方に姿を消しているかもしれません“とあります。
かなり大袈裟な表現ではありますが、1.6L S/Cとしてはやはり速い仕様と言えます。
しかし、カタログ通りに7100rpmまで回す場合、5000rpm辺りのモタツキ感は大幅に改善の余地があります。

当社DME(ECU)チューンとの比較検討の中で200PS到達を具体的例として挙げてみます。

標準DME(ECU)では200PS到達は6000rpm、一方で27MSのDME(ECU)チューンでは200PS到達は5500rpm。
その上、5500rpm時のトルクは26kgmを超える。標準DME(ECU)時の5500rpm時トルクは24.8kgmに留まります。
27MSのDME(ECU)チューンでは、5000rpm辺りからのトルク制御を変更し、全体的なトルクをフラット化させ、目標REVの7200rpmまで、キッチリ加速するように変更しているのです。

さらに、標準DME(ECU)では、後半6000rpm辺りからは、A/F濃いめ(リッチ)が目立ち、馬力・トルク共に7000rpmまでは、落ち込む傾向になります。
この辺のA/F適正化を図り、トルクキープを狙っています。

27MSでのDME(ECU)チューンで、JCW-GPは、245PS・26.2kgmの性能を発揮。
特徴として、中間域でのレスポンスやトルク上昇と、6000~7200rpmまでのトルクキープなど、内容は大幅に改善されています。

閃光のような速さは実現できませんが、GPとしてのポテンシャルは大きく前進させています。