R56 JCW

DME(ECU)チューニング価格

FLASH POINT


FLASH POINT(FP)とは・・・ 当社あるいは代理店でのデータの書き換え作業のことです。


入庫したJCWは真っ赤なボディーに際立つエンジンフードのBLACK基調なストライプ。

JCWの赤い4ポットキャリパーとグリルのエンブレム。
CLASSIC MINIの時代から、ジョンクーパーと言えば、MINIの世界では偉人中の偉人。

BMWのJCWもその名に恥じない、格段な仕様としているはず と安易に想像する一方でのインプレッションは、明らかに標準R56クーパーSとは異なるパワ-感の中に意外に中速域でのモッサリ感。
速い? けどもたつく? レスポンス?
など、少し妙な感覚を感じながらのドライブインプレッション。
“凄い”の中に、もっと凄くなると確信した当社エンジニアと同じ意見になった。

4ポット&大型ローターを駆るブレーキ関連、エキマニ、タービン、エアクリ、260km/hメーターなど、この車が如何にSPECIALであるかを彷彿させるに容易いものかは別にして、ここ27MSのエンジン性能チェックとしては、少しばかりの物足りなさを覚えるのは事実。
このR56-JCWはこんなものじゃぁない。

先ずは、測定数値 最大馬力 244PS/6200rpm 最大トルク 29.5kgm/5000rpm この最高馬力、やはりJCWは只者ではありません。
比較検討に引き出したいのが、国内FF最強と謳われるマツダ・アクセラ 2.3L直噴ターボ。

強烈なパワーを売りにしたこの車のエンジンのカタログ数値は264PS/5500rpm 38.7kgm/3000rpm。

2.3Lの国内最新エンジンと比較しても、1.6Lでここまで引き上げるBMWの技術は半端でない。

そして、このR56-JCWを27MSでDME(ECU)チューンを施すと、267PS/6400rpm 31.6kgm/5400rpmまで引き上げることが出来た。
このときの過給圧は1.38kg/cm、標準JCWの測定が1.17kg/cmから比較しても決して極端にブーストアップさせていない事がお分かりいただけると思います。

MAXパワーばかりを意識するわけではありません。
乗り易いトルク設定が前提である事は言うまでもありません。

解説

CASE1 : R56S-JCW

  • DME(ECU)標準
最高馬力 244PS/6200rpm
最高最高トルク 29.5kgm/5000rpm

CASE2 : R56S-JCW p>

  • DME(ECU)-27MOTORSPORTS
最高最高馬力 267PS/6400rpm
最高トルク 31.6kgm/5400rpm

先ずはトルクカーブから。r /> 標準R56-JCWは3500rpm~4800rpm辺りで明らかにトルクが伸びない。
この辺りのエンジン回転域は日常的な部分で頻繁に使われる部分。

ストリートを流しながら、チョッと追い越しなどでアクセルを開ける瞬間に欲しいトルク域である。
この辺りでのアクセルの“ツキ“は一般の方が頻繁に感じられる領域である。

27MSでのセッティングは実に3500rpmでトルク30.0kgmを超える。
この数値は標準R56-JCWの最大トルクを上回るもので、後から後押しされるようなトルクの扱いは、俄然ドライブが楽しくなる。
決して唐突感は無く、その加速感はあくまでもスムース。

安定してドライブが出来る範囲でのブースとの立ち上がりである。
そして、トルクのフラット化。

低速3500rpmから6200rpmまでほぼフラットに30.0kgmを超えるトルク性能は、標準R56とは異なるJCWらしさを演出。

スピードと加速感を確実に感じ始める4500rpm以降は過給を1.3kgmまで引き上げ、終盤6500rpmまでキッチリとパワーを残し、全域に渡る乗り易さとパワー感を達成しています。