R56ターボ用スポーツキャタライザーの効果とECUの必要性

DME(ECU)チューニング価格

FLASH POINT


FLASH POINT(FP)とは・・・ 当社あるいは代理店でのデータの書き換え作業のことです。


ターボチャージャーの様な過給器を装着している場合は、排気系のチューニングには慎重になる必要があります。

排気の力を利用してターボチャージャーを機能させますので、エンジン性能が大きく変わってしまうからです。
この理論をよく理解せずにスポーツキャタライザーやスポーツマフラーを装着し、エンジン性能の変化に酔いしれる方々もいらっしゃいますが、あまり勧められたものではありません。

当社ではキャタライザーを開発中です。

その時の資料を含めて、排気系チューニングとECUプログラムの見直しの重要性をお伝えいたします。

先ずは以下空燃比グラフをご参考下さい。
このグラフは当社のプログラミングに影響する所なので、詳細数値は省略しておりますのでご理解下さい。

A/F グラフ

車両 : R56(R55)ターボ
条件

グラフ上――ECUプログラムはノーマルのまま

最大馬力 228PS/6000RPM
最大トルク 30.6kg/4600RPM
過給 0.9kg

グラフ下――ECUプログラムは27MS仕様

最大馬力 265PS/5300RPM
最大トルク 37.9kg/4600RPM
過給 1.3kg

解説

排気系のチューニングが如何に有効なのかがハッキリ分かる比較TESTです。
スポーツキャタライザーとスポーツマフラーのみでも228PSを発揮するR56・R55系はかなり速いエンジンと言えますが、しかし全体的にA/F(空燃比)は過給器付としては薄い領域といえます。
特に当社27MSがセッティングするA/Fと比較すると、3000RPM辺り・エンジンに負担が掛りいやすいゾーンからのセッティングに大きな差があるのがお分かりいただけると思います。

CASE1
MAX 265.0PS/5381rpm 37.9kgm/4763rpm ブースト1.32kg・cm2
  • スポーツキャタライザー
  • スポーツマフラー
  • 27MS ECUチューニング
CASE2
MAX 236.9PS/5991rpm 34.9kgm/4802rpm ブースト1.34kg・cm2
  • ノーマルキャタライザー
  • スポーツマフラー
  • 27MS ECUチューニング
CASE3
MAX 229.3PS/6064rpm 30.6kgm/4697rpm ブースト0.92kg・cm2
  • スポーツキャタライザー
  • スポーツマフラー
  • ノーマルECU

このECUセッティングの差は大きく、27MSプログラムでは、実に265PS・37.9kgmのパワーを発揮。強烈な速さを可能とします。
一方で、排気系パーツの装着のみでは、エンジンの苦しい部分でのA/Fのズレが生じ、パーツの本領が発揮できないばかりか、エンジンへのダメージにも影響しかねないレベルと言えます。

このページではA/Fに焦点をおいて解説しておりますが、プログラムはA/Fだけにとどまらず、点火時期・アクセル開度・トルクリミッター・エアフロなどの多岐に渡るMAP構成を必要としていることは言うまでもありません。

排気系チューニングの有効性を見出すだけではなく、排気系パーツにより崩れた制御を補う意味でも、ECUの見直しは大変有効であることをご理解ください。