R53S(スーパーチャージャー)用小径プーリー
S/C用の小径プーリーキットは幾つかのメーカーやSHOPから販売されているが、DMEチューニングを組み合わせて、自社オリジナルを設定しているところは少ない。
27モータースポーツでは、得意なパーツ設計とDMEチューニングを組み合わせたR53S用オリジナルチューニングを提案いたします。
小径プーリー特長
1)2ピース構造
ハイブリッド構造とし、取り付け&位置出し(ベルトアライン)を容易にしています。
アウタープーリーはジュラルミンを使い、硬質アルマイト処理を施し軽量化。
ジュラルミンはスチール程の強度を持つ非常に硬いアルミ材質。削り出しに加え、専用硬質表面処理で対ベルト磨耗に対処しています。
インナーはステンレス製。
防錆効果とS/Cシャフトに絡む耐久性を考慮し、ステンレス材からの削り出しとなっています。
アルミ材では、S/C本体との噛み合いが緩む可能性があり、また確実なトルク伝達をする為にスリップをさせない材質として、ステンレスを選択。
画像の通り、実際にサンプルシャフトを削り出し、嵌め合いを確認し、
総合的な観点からの材質&工法で製品化をしています。
2)的確なテーパー度
2ピース構造(ステンレス&ジュラルミン)のハイブリッド。
S/C本体のシャフトには、これら2つのパーツのテーパー角を使い、シャフトに噛み込む事で固定させます。
アウターとインナーは互いに内側のテーパー部のみで接触。
このテンションを使い、シャフトに固定させる工法です。
ポイントはその精度。
互いが平面接触せずに、テーパー部のみで接触することで固定ボルトのテンションを維持させます。
インナーとアウターがフランジ部での接触をギリギリしない設計。
フランジ部が面接触すれば、ボルトテンションをテーパー部に充分に掛けることが出来ない。
3)ノルトロックの採用
2ピース構造のウィークポイントは、ボルトの緩みです。
インナーが、テーパーによる変形でS/Cシャフトにロックさせる構造なので、ボルトには絶えずテンションが発生している状況です。
しかし、振動などでボルトは緩む可能性も完全否定は出来ません。 これは、他社製の2ピース構造の小径プーリー全てにいえることです。
そこで、当社は万が一ものボルトの緩みを特殊ワッシャー(ノルトロック)でカバーする仕組みとしました。
ノルトロック
ノルトロック社はスウェーデンにある会社で、激しい振動にも耐える特殊ワッシャーを専門に製造しています。
2枚のワッシャーから構成されており、互いのギザギザ(カム)が噛みあうことで、振動に対する緩みを防止するシステムです。 鉄道などでは盛ん採用されている高価な特殊ワッシャーです。
4)15%ダウンの小径化
直径サイズは15%ダウン。
しかし、円周では約17%ダウンの小径化となります。
専用強化ベルトとセットで販売しておりますが、アフターメンテの為にベルト単品の販売も可能です。
小径化により、過給は約1.0kg~まで上昇。
S/Cらしい滑らかな加速に、さらに力強さを加えた感覚です。但し、過給の変化はエンジン性能に大きく影響します。
きめ細かな当社DMEチューニングとの併用をお考えください。
小径プーリーのみのご使用は、お勧めいたしません。
5)ハイフロースロットルとの併用
DMEチューニング&小径プーリーにもう一声。
当社お勧めのハイフロースロットルをご提案いたします。
例えば、エアクリーナーの交換は、何を目的とされていますか?
より多くのエアを取り込み、エンジン性能の向上を狙ってのことでしょう。
しかし、純正エアクリーナーは良くできているのです。集塵効果はメーカーが実証しています。
闇雲に交換するよりは、先ず費用対効果を考えることが大切です。
過給と言うのは、自然吸入に比べ無理やりエアをエンジンに押し込むこと。
過給器付エンジンの場合、パーツの変化はエンジン性能に影響しやすい面があります。
アイディア先行で、データーサンプリングに疑問を持つエアクリーナーも市場で見受けられますが、それよりもDMEチューニングでしっかりと管理された当社ハイフロースロットルの方が余程効果的で、安心ではないでしょうか?
実証されているDMEデーターでよりパワフルに、そして小径プーリーとの相乗効果で、ノーマルエンジンながら十分な手応えを得ることができます。
27モータースポーツの考えるR53Sチューニングの在り方・・日常的で速い。
その一端はハイフロースロットルでも達成できます。