RAPID for Mazda CX-3 and Demio(ディーゼルターボ用)



マツダがCX5のディーゼルターボを発売して以来、日本市場にもディーゼルターボ見直しの兆しが大変色濃くなっています。
輸入車では、BMW・BMW Mini・Mercedesなどを筆頭に、今後益々ディーゼル普及の見通しが強くなると考えています。
Rapid Mazda CX5の詳しい内容はこちらをご覧ください

低速からの力強いトルクはディーゼルターボならではの最大の特徴。

そのダウンサイズ版と言える、MAZDA CX-3・デミオもやはり相当に期待の持てるモデルと予想をしておりました。

RAPIDシステムについての詳しい内容はラピットとは?をご覧ください。

ノーマルで測定

先ずは弊社内の設備・DIM TECH製ダイノを使い測定。
98PSとのある程度カタログに近い馬力を発揮。
大抵は、カタログ通りの数値が出ないことが多いが、先ずは基準をしっかりと定めるために、入念に馬力測定を行う。

特に最近に車両は電子制御が複雑化し、トラクション、ABSを筆頭に様々な制御が複雑に絡み合う。従い、ローラー上と言えども極めて実走に近い状態を再現しなくてはならない。

加えて、弊社ダイノの新機能として、車両OBD2ポートからの各信号をダイノ上モニターにリンクさせることもできる。
これにより、例えばアクセルペダルの開度、スロットルの開度、回転数などを同時にモニタリングできるので、きちんと測定ができていることが確認できる。


PAPID装着:エンジンパワー122.4HP/3659rpm トルク26.6kg・2866rpm
オリジナル:エンジンパワー98.7HP/4063rpm トルク22.4kg・2420rpm
上記データは弊社シャーシダイナモ(DYNO-RACE)を使用した数値です。

RAPIDの性能結果

さて、肝心のラピッド(RAPID)の結果から。 ノ-マル測定値から、DIM出荷時のデーターのままで122PSをポンとマーク。
24PSのパワーアップ。トルクは26.6kg。4.2kgmの向上となった。

ラピッドは一般的に言えば、後付けモジュールに相当するが、割り込んだ信号をECUにフィードバックさせているので、最終的にはECUのプログラムで稼働している安全なディバイスである。

また、他社のモジュールとは異なり、キャリブレーションができることも大きな特徴です。
ただ、取り付けて終わりではなく、さらに自分なりのセッティングを可能としている点は他製品とは大きく異なる。

ディーゼルターボの場合は、燃料を増量させるほどにパワーが上がる傾向にある。
ECUセッティングも含め、他社製品ではさらなるパワーアップを誇示していても、果たして安全面では疑問が残ります。 最大パワーばかりを誇示する内容よりは、ユーザーにもう少し安心して使って頂ける方法をお勧めしたいところだ。

僅か1.3Lのエンジン。内部のコンポーネンツはそれほど大胆に堅牢に設計されているはずもなく、ある程度はマージンに入れておく必要性がある。
DIM製RAPIDはぽん付で20PS以上のパワーアップを達成しているが、割合で言えば20%ものパワーアップでもある。 十分な値と考えている。

取り付けの容易性

CX-3用ラピッドは燃料デリバリーの圧力センサ部に割り込む・LPI型と呼ばれるタイプ。
実際の配線は、バッテリー電源・アース・そしてデミオの場合はセンサに割り込む専用コネクターが揃っていないために、配線をカットして割り込む処理をしなくてはならないが、1本だけに割り込むので、大した手間ではない。
全体的には1時間以内で十分に取り付けは可能である。

残りはバッテリー(+)とアース(-)のみだ。

セッティング


一般には販売していないが、RAPIDを取り扱う専門SHOP様にはセッティングツールとして、コンソールを販売しています。
コンソールをラピッドに接続し、簡単にデーターを変更できます。

専用PCは不要です。

ワイヤレスリモコン


オプションのリモコンを接続することで、ノーマル状態・RAPID-ONの状態を室内から簡単に切り替えが可能です。
この切り替えは走行中でも可能です。

ドライビング・インプレッション

RAPIDを装着したデミオの実走を試みた。
先ずは、低速からのアクセルの付きがとても良い。
2000rpm辺りから明らかに異なるトルク感がある、すかさず2500rpm辺りから十分なトルクゾーンに入る。

そのまま4000rpm辺りまで、力強く加速が働き、実に乗りやすい。
ディーゼルエンジンの特性故に、5000rpm辺りでエンドを迎える。
3000rpm辺りをピークに2000rpm~5000rpmの間で十分に楽しいトルクと加速が感じられ、非常に乗りやすい仕上げとなっている。

比較的小柄なデミオ・CX-3であるが、1.3Lターボとのマッチングはとても良い。
コンプレッションの高いディーゼル。そのターボ版。最新の技術を生かした静粛性。
そこにマージンを利用したDIM製ラピッドのセッティングで、本当にトルク感があり、乗りやすい仕様に収まっている。

是非、ご検討ください。